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驀地
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ばくち
ふりがな文庫
“
驀地
(
ばくち
)” の例文
ただ力学の原理に依頼して
毫
(
ごう
)
も人工を
弄
(
ろう
)
せざるの意なり、人をもよけず馬をも避けず水火をも辞せず
驀地
(
ばくち
)
に前進するの義なり
自転車日記
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
直ぐに
驀地
(
ばくち
)
という文字通りに駈け出しました。
大菩薩峠:35 胆吹の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
我ながらよくこんなに器用に
起
(
た
)
っていられたものだと思う。第三の真理が
驀地
(
ばくち
)
に
現前
(
げんぜん
)
する。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
威
(
い
)
を
振
(
ふる
)
って
驀地
(
ばくち
)
に進めと
吼
(
ほ
)
えたのみである。このむさくろしき兵士らは仏光国師の
熱喝
(
ねっかつ
)
を
喫
(
きっ
)
した訳でもなかろうが驀地に進むと云う
禅機
(
ぜんき
)
において時宗と
古今
(
ここん
)
その
揆
(
き
)
を
一
(
いつ
)
にしている。
趣味の遺伝
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
因果の大法を
蔑
(
ないがしろ
)
にし、自己の意思を離れ、卒然として起り、
驀地
(
ばくち
)
に来るものを
謂
(
い
)
ふ、世俗之を名づけて狂気と呼ぶ、狂気と呼ぶ
固
(
もと
)
より不可なし、去れども此種の所為を目して狂気となす者共は
人生
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
夢ならぬを夢と思いて、思い
終
(
おお
)
せぬ時は、無理ながら事実とあきらめる事もある。去れどその事実を事実と証する程の出来事が
驀地
(
ばくち
)
に現前せぬうちは、夢と思うてその日を過すが人の世の習いである。
幻影の盾
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“驀地”の意味
《名詞》
急におこるさま。
猛烈な勢いで突き進むさま。ましぐら。まっしぐら。
(出典:Wiktionary)
驀
漢検1級
部首:⾺
20画
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
“驀”で始まる語句
驀進
驀
驀然
驀直
驀向
驀出
驀走