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駑馬
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どば
ふりがな文庫
“
駑馬
(
どば
)” の例文
すなわちこの物語のごときも、中絶することすでに二三週、今ようやく再び筆を執るといえども、
駑馬
(
どば
)
に
鞭
(
むちう
)
ちて
峻坂
(
しゅんぱん
)
を登るがごとし。
貧乏物語
(新字新仮名)
/
河上肇
(著)
「やい
戯※
(
じょうだん
)
じゃねえぞ。
余程
(
よっぽど
)
、この馬は与太馬(
駑馬
(
どば
)
)だいなあ。こんな使いにくい畜生もありゃあしねえ」
藁草履
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
シェストフを
贋物
(
がんぶつ
)
の一言で言い切り、構光利一を
駑馬
(
どば
)
の二字で片づけ、懐疑説の矛盾をわずか数語でもって指摘し去り、ジッドの小説は二流也と一刀のもとに
屠
(
ほふ
)
り
もの思う葦:――当りまえのことを当りまえに語る。
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
一身を物的境遇より
退
(
しりぞ
)
かせて、心的境遇に入らしむることも、これまた
麒麟
(
きりん
)
老ゆるも
駑馬
(
どば
)
に劣るに至らざる
工夫
(
くふう
)
。木は根あればすなわち栄え、根
壊
(
やぶ
)
るればすなわち枯る。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
「
麒麟
(
きりん
)
も老ゆれば、
駑馬
(
どば
)
というではないか、そのむかしの豪雄とて何ほどのことがあるものか」
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
駑馬
(
どば
)
の尻に鞭が鳴っているようで。まあそれもいいわ。
獄中への手紙:10 一九四三年(昭和十八年)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
浮き世にありてまた
駑馬
(
どば
)
なりければ
レ・ミゼラブル:04 第一部 ファンテーヌ
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
君も僕も
差支
(
さしつか
)
えないとしても、聞く奴が
駑馬
(
どば
)
なら君と僕の名に関る。太宰治は、
一寸
(
ちょっと
)
、偉くなりすぎたからいかんのだ。これじゃ、僕も肩を並べに行かなくては。漕ぎ着こう。
虚構の春
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
“駑馬”の意味
《名詞》
駑馬(どば)
歩くのが遅い馬。
才が鈍い人。
(出典:Wiktionary)
駑
漢検1級
部首:⾺
15画
馬
常用漢字
小2
部首:⾺
10画
“駑”で始まる語句
駑
駑才
駑鈍
駑畜生
駑癡
駑蹇