“馳廻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かけまわ66.7%
はせまわ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
塩瀬の店の車に乗って用達ようたし馳廻かけまわった後、正太は森彦叔父の旅舎やどやへ立寄り、それから引返して三吉叔父の家の前に車を停めた。丁度三吉は下座敷に居た。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
赤い織色のきれに丸形な銀のしるしを胸に光らせた人々が続々通る。巡査は剣を鳴して馳廻かけまわっておりました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
身は戸の口にたちまゝなるもまなこ室中しつじゅう馳廻はせまわれり、今まで絵入の雑誌などにて人殺ひとごろしの場所を写したる図などは見し事ありいずれにも其辺そのあたり取散とりちらしたる景色見えしに
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)