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養女
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むすめ
ふりがな文庫
“
養女
(
むすめ
)” の例文
「お甲に育てられた
養女
(
むすめ
)
では、
碌
(
ろく
)
な者であろうはずはないが、あのようなものと出会うても、この
後
(
ご
)
は口など交わしなさるなよ」
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
十六七の頃から、彼女は下女達と交つて、客の前へ出るやうになつたが、家の
養女
(
むすめ
)
だといふのと、小作りの可愛気のある
姿態
(
ようす
)
とで、大変客に可愛がられた。
世の中へ
(新字旧仮名)
/
加能作次郎
(著)
折角、将軍の室へ
娶
(
めと
)
っていただこうと思ったわが
養女
(
むすめ
)
を、董太師に汚され、あなたに対しては、義を欠いている。
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
さうして生みの父母は……? ひよつとしたらお信さんはその時
生中
(
なまなか
)
浪華亭の
養女
(
むすめ
)
になどなつたのを、そしてその為に生みの父母を失つて了つたのを、自ら悔い且つ恨んでゐたかも知れない。
乳の匂ひ
(新字旧仮名)
/
加能作次郎
(著)
……まして新之助という男は、
祭礼
(
まつり
)
の神輿をケシかけて、手前の家を、野原のように若者に踏み荒させ、そのごたくさ
紛
(
まぎ
)
れに、
養女
(
むすめ
)
を
攫
(
さら
)
って行った悪い奴でございます。
鍋島甲斐守
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
『五ツの年から、今日まで育てて来た
養女
(
むすめ
)
だ。——あんな者に持って行かれちゃあ……』
鍋島甲斐守
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「おふくろにも、いつか話したことがあるだろう。あの……お甲の
養女
(
むすめ
)
さ」
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「その
養女
(
むすめ
)
が、なんでわしらの話を窓の外で立ち聞きなどしていたのじゃ」
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
養女
(
むすめ
)
のお高は、夕方、父の帰りのおそいのが何より心配だった。
鍋島甲斐守
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「この婦人が、浜中屋の
養女
(
むすめ
)
のお菊ちゃんだ」
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“養女”の意味
《名詞》
養女(ようじょ)
養子となった娘。
(出典:Wiktionary)
養
常用漢字
小4
部首:⾷
15画
女
常用漢字
小1
部首:⼥
3画
“養”で始まる語句
養
養母
養父
養蚕
養生
養子
養家
養育
養成
養親