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風懐
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ふうかい
ふりがな文庫
“
風懐
(
ふうかい
)” の例文
吾人は
寂寞
(
せきばく
)
閑雅なる広重の江戸名所において
自
(
おのずか
)
ら質素の生活に
甘
(
あまん
)
じたる太平の
一士人
(
いちしじん
)
が
悠々
(
ゆうゆう
)
として狂歌俳諧の天地に遊びし
風懐
(
ふうかい
)
に接し
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
これも並ならぬ
風懐
(
ふうかい
)
だしお覚悟である。結果的に、帝にとって百余日の
八寒
(
はちかん
)
の獄が、いやおうなしの、
禅
(
ぜん
)
の
床
(
ゆか
)
になっていたともいえようか。
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
戦勝祈願の参詣といい、都から風雅の友を招いての連歌の催しといい、光秀の
風懐
(
ふうかい
)
と余裕を疑うものは誰とてない。日頃の光秀の人がらに照らしてみても、この際
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
日本料理は器物の選択を最も緊要となす。ここにおいてその法全く特殊の芸術たり。盃盤の選択は酒楼にあつては
直
(
ただち
)
に主人が
風懐
(
ふうかい
)
の
如何
(
いかん
)
を
窺
(
うかが
)
はしめ一家にあつては主婦が心掛の如何を推知せしむ。
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
懐
常用漢字
中学
部首:⼼
16画
“風”で始まる語句
風
風情
風邪
風采
風呂
風体
風呂敷
風貌
風靡
風呂敷包