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顕然
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けんぜん
ふりがな文庫
“
顕然
(
けんぜん
)” の例文
旧字:
顯然
そしてその大きな推移に逆らう者は、必ず汚名と悲運を
被
(
こうむ
)
って、時代の外へ影を没して亡んでしまうことも
顕然
(
けんぜん
)
とした事実であった。
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いや、もっと
顕然
(
けんぜん
)
たる証拠には、お甲が、往来で揚げたわずか一声で、もうわらわらと駈け寄った附近の住民が
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鈴野の寝すがただけあるとのみ思っていた暗い部屋の中に、そんな
顕然
(
けんぜん
)
たる光があったのである、
仏陀
(
ぶっだ
)
の光のように石念は心を打ちのめされてしまった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そのありありと眼に出ている反感や、武者修行同士が行きずりに持つ、自負心と自負心との反溌しあう妙な
敵愾心
(
てきがいしん
)
など、武蔵のひとみに
顕然
(
けんぜん
)
と読まれるので、武蔵もおのずから
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
となしている孔明の気魄は、その地点と軍容から観ても、
顕然
(
けんぜん
)
たるものだった。
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
……兄はすでに群臣の上にある
顕然
(
けんぜん
)
たる時の盟主。兄の一指一
眄
(
べん
)
は、世をうごかすものだ。たとえ
兄弟
(
はらから
)
なればとて、ゆめ
狎
(
な
)
れてはならぬ。私の情愛をもって、兄の大志を
紊
(
みだ
)
してはならない。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
(信孝の
暗躍
(
あんやく
)
は昨今いよいよ甚だしい。勝家らの軍備も今や
顕然
(
けんぜん
)
である)
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかし形の上では仏教復興は今や
顕然
(
けんぜん
)
たる社会事実だった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そこに、
顕然
(
けんぜん
)
とあったのである。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“顕然”の意味
《名詞》
はっきりと明らかなこと。
(出典:Wiktionary)
顕
常用漢字
中学
部首:⾴
18画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“顕”で始まる語句
顕
顕家
顕著
顕微鏡
顕現
顕官
顕氏
顕信
顕職
顕彰