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頭垢
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ふけ
ふりがな文庫
“
頭垢
(
ふけ
)” の例文
同時にムウッとする程の
頭垢
(
ふけ
)
の大群が、天窓の光線に輝やきながら頭の周囲に渦巻いた。
山羊髯編輯長
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
胡麻塩頭
(
ごましおあたま
)
の中へ指を突っ込んで、むやみに
頭垢
(
ふけ
)
を掻き落す癖があるので、
差
(
さ
)
し
向
(
むかい
)
の間に
火鉢
(
ひばち
)
でも置くと、時々火の中から妙な
臭
(
におい
)
を立てさせて、ひどく相手を弱らせる事があった。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
しみじみと身に染みるもの、油、香水、痒ゆきところに手のとどく人が
梳櫛
(
すきぐし
)
。こぼれ落ちるものは
頭垢
(
ふけ
)
と涙、湧きいづるものは、泉、乳、虱、
接吻
(
くちづけ
)
のあとの
噎
(
おくび
)
、紅き
薔薇
(
さうび
)
の虫、白蟻。
第二真珠抄
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
しみじみと身に染みるもの、油、香水、痒ゆきところに手のとどく人が
梳櫛
(
すきぐし
)
。こぼれ落ちるものは
頭垢
(
ふけ
)
と涙。湧きいづるものは、泉、乳、虱、
接吻
(
くちつけ
)
のあとの
噎
(
おく
)
び、紅き
薔薇
(
さうび
)
の虫、白蟻。
観相の秋
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「
頭垢
(
ふけ
)
だけ落して置くかね」
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“頭垢”の解説
頭垢(ふけ、雲脂、英:dandruff)とは、頭の皮膚から発生する、うろこ状の白い老廃物。頭皮に生じた垢。新陳代謝によって頭皮に存在する角質細胞が剥がれることにより発生する。
(出典:Wikipedia)
頭
常用漢字
小2
部首:⾴
16画
垢
漢検準1級
部首:⼟
9画
“頭”で始まる語句
頭
頭巾
頭髪
頭脳
頭蓋骨
頭腦
頭上
頭陀袋
頭痛
頭顱