頂垂うなだ)” の例文
何か懐中へ物を入れてると帯が皺くちゃになって、かけ頂垂うなだれて、雪駄穿せったばきと云うとていは良いが、日勤草履にっきんぞうりかねが取れ、鼠の小倉こくらの鼻緒が切れて、雪駄の間から経木きょうぎなどが出るのを
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
今までどこか屋根の下で、首を頂垂うなだれて寒さにいぢけてゐるのが、煖炉が温まつたので、火に近い方へ寄つて来て、煙突から出る白い煙の帯と、面白く飛び廻る火の子とを眺めてゐるのであらう。
すゝまぬかほくび頂垂うなだれた。如何いかにもその憂慮うれひ道理もつともである。