響動どよめ)” の例文
其の姿を見ると、待構へてゐた學生等は、また更に響動どよめき立ツて、わい/\ひながら風早學士の後にいて行く。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
まさにこのときともかたあらわれたる船長せんちょうは、矗立しゅくりつして水先を打瞶うちまもりぬ。俄然がぜん汽笛の声は死黙しもくつんざきてとどろけり。万事休す! と乗客は割るるがごとくに響動どよめきぬ。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)