青色あをいろ)” の例文
晝間ひるまの暑き日の熱のほてり、いまだに消えやらぬまき草間くさまに横はり、あゝこのゆふべのみほさむ、空が漂ふ青色あをいろのこの大盃おほさかづきを。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
いまおはなしした古墳こふんからかゞみ青銅せいどうつくつてあるので、青色あをいろさびてをつても、くさつたものはすくなく、たいていこはれないでつちなかからます。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
それから十一時すぎ迄代助は読書してゐた。が不図ダヌンチオと云ふ人が、自分のいへ部屋へやを、青色あをいろ赤色あかいろわかつて装飾してゐると云ふ話を思ひ出した。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
濃い青色あをいろの屋根越しの木々の
展望 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)