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青瓢箪
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あおびょうたん
ふりがな文庫
“
青瓢箪
(
あおびょうたん
)” の例文
後ろに突っ立って、ブッ
切
(
き
)
ら棒に挨拶をして居るのは、二十一、二の若い男、八五郎に
青瓢箪
(
あおびょうたん
)
と形容された、総領の幾太郎です。
銭形平次捕物控:241 人違い殺人
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
が、方頷粗髯の山本権兵衛然たる
魁偉
(
かいい
)
の状貌は文人を
青瓢箪
(
あおびょうたん
)
の
生白
(
なまっちら
)
けた
柔弱男
(
にやけおとこ
)
のシノニムのように思う人たちをして意外の感あらしめた。
二葉亭余談
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
……さっきの
青瓢箪
(
あおびょうたん
)
はもっとくわしくきいたぜ。……誰にたのまれて凧をあげているんだ……。お前らの仲間にゃ、あまり悧口なやつはいねえな。
顎十郎捕物帳:07 紙凧
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
「なんだい
意気地
(
いくじ
)
なし。痴川が殺せないもんであたしを殺すことにしたの?
青瓢箪
(
あおびょうたん
)
!」
小さな部屋
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
青瓢箪
(
あおびょうたん
)
のような顔をしている青年ばかりこしらえちゃ、学問ができて思想が高尚になったって、なんの役にもたたん、ちと若い者は
浩然
(
こうぜん
)
の気を養うぐらいの元気がなくっちゃいけませんなア
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
▼ もっと見る
「
青瓢箪
(
あおびょうたん
)
みてえなあの若造か」
長屋天一坊
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
剣術を教えてもモノにならず学問を習わせても
埒
(
らち
)
があかず、
青瓢箪
(
あおびょうたん
)
でヒョロヒョロで、その癖遊芸と女が好きじゃ手のつけようはありません。
銭形平次捕物控:242 腰抜け彌八
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
欧羅巴
(
ヨーロッパ
)
の野菜料理てのは
鶯
(
うぐいす
)
のスリ
餌
(
え
)
のようなものばかりだから、「ヴェジテラニヤン・クラブ」へ出入する
奴
(
やつ
)
は皆
青瓢箪
(
あおびょうたん
)
のような
面
(
つら
)
をしている。
鴎外博士の追憶
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
「三十がらみの
青瓢箪
(
あおびょうたん
)
野郎で、大きな声で物も言えない、物の
汚点
(
しみ
)
か、影のような野郎ですよ、——その和助が言うんだ、お舟さんは昨夜一と足も外へ出ねえ——と」
銭形平次捕物控:097 許嫁の死
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
本人は
青瓢箪
(
あおびょうたん
)
の大腰抜けの、柔弱野郎で——この柔弱野郎——てえのは、あっしの学で考えた名前じゃありませんよ、親父の金十郎様が、倅の顔を見ると、時も所も構わず
銭形平次捕物控:238 恋患い
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
青瓢箪
(
あおびょうたん
)
が化けて出たような男で、これもあまり問題にならず、——もっとも本人は佐原屋の身上をお中元に持って行ってしまいそうな意気込みでしたが、見識の高いお勇は
銭形平次捕物控:067 欄干の死骸
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
四十前後の平凡そのものと言った男、少し
青瓢箪
(
あおびょうたん
)
で、口が重くて、一向に話の
埒
(
らち
)
はあきませんが、さすがに大家を支配して居るだけに、何処かに
確
(
しっか
)
りしたところはありそうです。
銭形平次捕物控:233 鬼の面
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「第一番は和泉屋の
倅
(
せがれ
)
嘉三郎、——練塀小路の油屋で、名題の
青瓢箪
(
あおびょうたん
)
」
銭形平次捕物控:238 恋患い
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
まだありますよ、主人の倅の
幾
(
いく
)
太郎、先妻の子で二十一だ、どうも親仁の妾と
反
(
そり
)
が合わず、顔を見ても口をきかない程で、
青瓢箪
(
あおびょうたん
)
のヒョロヒョロ息子だが、こんなのが思い詰めると、とんだことを
銭形平次捕物控:241 人違い殺人
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「だけどもさ、あの
青瓢箪
(
あおびょうたん
)
野郎の
儘
(
まま
)
になると思えば、私は
口惜
(
くや
)
しい」
黄金を浴びる女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
病身でヒョロヒョロで、
青瓢箪
(
あおびょうたん
)
で、こいつは全身に血を
銭形平次捕物控:245 春宵
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
青
常用漢字
小1
部首:⾭
8画
瓢
漢検準1級
部首:⽠
17画
箪
漢検準1級
部首:⽵
15画
“青瓢”で始まる語句
青瓢