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雑掌
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ざっしょう
ふりがな文庫
“
雑掌
(
ざっしょう
)” の例文
旧字:
雜掌
息をひそめて、二人がそれへ心を奪われているところへ、庭口から廻って来た社家の
雑掌
(
ざっしょう
)
が、何か、氏富へ向って話していた。
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
当社
(
とうしゃ
)
の
神主
(
かんぬし
)
、
長谷川右近
(
はせがわうこん
)
どのにお目にかかりたく
参
(
さん
)
じました。——じぶんは、
京都
(
きょうと
)
菊亭公
(
きくていこう
)
の
雑掌
(
ざっしょう
)
、
園部一学
(
そのべいちがく
)
というものです」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
従者には、中院ノ
雑掌
(
ざっしょう
)
俊秀と
天見
(
あまみ
)
ノ五郎常政を連れ、ふたりを案内に、山崎の海印寺から一里半ほど北へのぼっていた。
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、
蒼惶
(
そうこう
)
として奥へはいり、社家の
雑掌
(
ざっしょう
)
や
舎人
(
とねり
)
を集めて、何か鳩首して相談をこらしているらしく思われる。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
公人
(
くにん
)
とは、僧ではない。
雑掌
(
ざっしょう
)
の上役とでもいえようか。荘園の
貢税
(
みつぎ
)
をつかさどる山門の武士である。その
掃部
(
かもん
)
は、倉皇として来て、み
簾
(
す
)
洩
(
も
)
る灯の遠くに、平伏した。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
夢野口には——
正季
(
まさすえ
)
をかしらに、天見ノ五郎、中院ノ
雑掌
(
ざっしょう
)
俊秀、矢尾ノ新介正春など、多くは日ごろ正季の手に馴れている若い将士を配し、また、丘のふもと、左翼方面へは、
志貴
(
しき
)
一族をさきに立て
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「まった、中院ノ
雑掌
(
ざっしょう
)
俊秀
(
としひで
)
ですが、ご不在かの」
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
命じられたのは、中院ノ
雑掌
(
ざっしょう
)
俊秀である。
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「拙者は、
中院
(
ちゅういん
)
ノ
雑掌
(
ざっしょう
)
俊秀
(
としひで
)
」
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
雑
常用漢字
小5
部首:⾫
14画
掌
常用漢字
中学
部首:⼿
12画
“雑掌”で始まる語句
雑掌俊秀
雑掌部屋