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雁坂
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かりさか
ふりがな文庫
“
雁坂
(
かりさか
)” の例文
伝説に
拠
(
よ
)
ると景行天皇の御宇に日本武尊が東夷を征伐して、甲州から武州へ越えられる際に今の
雁坂
(
かりさか
)
峠を踰えて三峰へお出になった。
奥秩父
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
雁坂
(
かりさか
)
峠を越えて
甲斐
(
かい
)
の
笛吹
(
ふえふき
)
川の水上に出で、川と共に下りて甲斐に入り、甲斐路を帰らんと
予
(
かね
)
ては心の底に思い居けるが、ここにて問い
糺
(
ただ
)
せば、甲斐の川浦という村まで八里八町人里もなく
知々夫紀行
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
尾根に出ると八ヶ岳から
金峰
(
きんぷ
)
、
雁坂
(
かりさか
)
あたりまで望まれた。これがアイノ尾根である。昨日の道を上って賽ノ河原に着いたのは十一時。
初旅の大菩薩連嶺
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
田舎の家からは、朝な夕なに
甲武信
(
こぶし
)
三山を始め、
破風
(
はふ
)
雁坂
(
かりさか
)
から雲取に至る長大なる連嶺を眺めて、絶えず心を惹かれていたのに。
思い出す儘に
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
第二は甲武信岳附近から
雁坂
(
かりさか
)
峠に至る甲武信山塊、
破風
(
はふ
)
、雁坂山を含むもの。第三は雁坂峠から
将監
(
しょうげん
)
峠に至る
古礼
(
これい
)
山、唐松尾の連脈を含むもの。
奥秩父の山旅日記
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
▼ もっと見る
其他の山は多く標高を欠き、
唯
(
ただ
)
雁坂
(
かりさか
)
峠や
大洞
(
おおぼら
)
山(飛竜山)
及
(
および
)
雲取山などは、
孰
(
いず
)
れも二千米以上であったように思う。
初めて秩父に入った頃
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
黒平
(
くろべら
)
方面から金峰山に登る間や、
雁坂
(
かりさか
)
旧道の椈の林と共に奥秩父の最も美しい闊葉樹林と称して差支ないであろう。
釜沢行
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
右は
雁坂
(
かりさか
)
峠へ出るもので、今は峠ノ沢の製板業が
盛
(
さかん
)
になった為に、板を運搬するトロッコの鉄路が通じている。
笛吹川の上流(東沢と西沢)
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
雁坂
(
かりさか
)
峠の登り口の
赤志
(
しゃくし
)
から、暗示に富んだ其山の姿を望見した時の印象に負う所が多いのに気がつくのである。
秩父の渓谷美
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
秩父の
雁坂
(
かりさか
)
峠や十文字峠なども雪崩の危険はないにしても、此頃通過を企てるのは少し無理である。
冬の山
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
雁坂
(
かりさか
)
山は甲武信の左下に、
破風
(
はふ
)
山は木賊の右下に、共に
蹲
(
うずく
)
まっている。
望岳都東京
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
雁
漢検準1級
部首:⾫
12画
坂
常用漢字
小3
部首:⼟
7画
“雁坂”で始まる語句
雁坂峠
雁坂十文字