“黒平”の読み方と例文
読み方割合
くろべら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黒平くろべら方面から金峰山に登る間や、雁坂かりさか旧道の椈の林と共に奥秩父の最も美しい闊葉樹林と称して差支ないであろう。
釜沢行 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
唐松や白樺の若葉が見たいと思えば、五月の梓山、川端下かわはげの戦場ヶ原がよい。紅葉は十月の梓山、川端下、黒平くろべら、金山。石楠花しゃくなげは殊に秩父奥山の名物である。
奥秩父の山旅日記 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
此時は足拵あしごしらえがよかった為めに凍傷にもかからずに済んだが、一月の中旬、金峰きんぷ山麓の増富鉱泉から、木賊とくさ峠を踰えて黒平くろべらへ出た時の旅では、何等の用意もしないで
冬の山 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)