“隠栖”のいろいろな読み方と例文
旧字:隱栖
読み方割合
いんせい94.4%
かくれが5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
然り、義経及びその一党はピレネエ山中最も気候の温順なる所に老後の隠栖いんせいぼくしたのである。之即ちバスク開闢かいびゃくの歴史である。
風博士 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
羅摩これを見て大いに悔い、二子にその国をわかち、恒河のあたり隠栖いんせい修道して死んだというのが一伝で、他に色々と異伝がある。
その一夏の間、僅かに彼の心を慰めたものは、鎌倉でしばしば岡見を見たことだ。鎌倉にある岡見の隠栖かくれがは小さな別荘というよりもむし瀟洒しょうしゃな草庵の感じに近かった。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)