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隙々
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ひまひま
ふりがな文庫
“
隙々
(
ひまひま
)” の例文
そこで私は仕事の
隙々
(
ひまひま
)
を見て、桜の木で、そのままそっくりに模刻をした。そして右の観音を仏間に飾って置いたのでした。
幕末維新懐古談:50 大病をした時のことなど
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
記者はこうして、九月初めから十月
半
(
なかば
)
までの東京市中を、縦横むじんにあるきまわった。
蜘蛛手
(
くもで
)
掻く縄十文字に見てまわった。用事の
隙々
(
ひまひま
)
や電車待つ
間
(
ま
)
にはスケッチも試みた。
街頭から見た新東京の裏面
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
彼女は今絶望のどん底にあるものらしかったが、客にサアビスする
隙々
(
ひまひま
)
に、詩作に
耽
(
ふけ
)
るのであった。毎日々々の生活が、やがて彼女の
歔欷
(
すすりなき
)
の詩であり、
酷
(
むご
)
い運命の行進曲であった。
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
馬琴は用事の
隙々
(
ひまひま
)
にそれらの書物を渉猟し、飽無き智慧慾を満足させた。
戯作者
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
そして冬中女の手のへらされた勝手元の忙しい働きの
隙々
(
ひまひま
)
に見るように、主婦から
配
(
あて
)
がわれている仕事に坐った。仕事は大抵、これからの客に着せる夜着や、
綈袍
(
どてら
)
や枕などの
縫釈
(
ぬいとき
)
であった。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
隙
常用漢字
中学
部首:⾩
13画
々
3画
“隙”で始まる語句
隙
隙間
隙見
隙間風
隙洩
隙虚
隙漏
隙取
隙潰
隙入