“陸（ろく）” の例文
駕籠の先へ推立（おしたて）長棒（ながぼう）の駕籠に陸（ろく）尺八人侍ひ六人跡箱（あとばこ）二ツ引馬一疋長柄草履取合羽等にて數寄屋橋内町奉行の役宅（やくたく）へ來り門前にて駕籠を
大岡政談 (旧字旧仮名) ／ 作者不詳(著)
「陸（ろく）屋根のパラペットに、一カ所、脆（もろ）いところがあるので、そこへ凭れたひょうしに、胸壁といっしょに下へ落ちたのではないでしょうか。ほかに、考えようがありません」
我が家の楽園 (新字新仮名) ／ 久生十蘭(著)
陸（ろく）
雁 (新字新仮名) ／ 森鴎外(著)
陸（ろく）屋根をおさめると、こんどは隅棟とくる。漆喰だ、天井だ、小屋梁だ、階段だ……大風のあとの修繕だけで、かれこれ十万円もかかりました。ボロは承知だが、それにしても、えらい屋台を
我が家の楽園 (新字新仮名) ／ 久生十蘭(著)