トップ
>
阿爺
>
おとっさん
ふりがな文庫
“
阿爺
(
おとっさん
)” の例文
「断ったんだとも。この間行った時に、宗近の
阿爺
(
おとっさん
)
に逢って、よく
理由
(
わけ
)
は話して来たのさ。——帰ってから御前にも話した通り」
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
急報に接して飛んで往った次郎さんの
阿爺
(
おとっさん
)
も、
間
(
ま
)
に合わなかったそうである。夜にかけて
釣台
(
つりだい
)
にのせて連れて来て、
組合中
(
くみあいじゅう
)
の
都合
(
つごう
)
で
今日
(
きょう
)
葬式
(
そうしき
)
をすると云うのである。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
叔母さんが云うには、今はまだいけないが、
一
(
はじめ
)
さんが外交官の試験に及第して、身分がきまったら、どうでも御相談を致しましょうって
阿爺
(
おとっさん
)
に話したそうだ
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
阿爺
(
おとっさん
)
は、
亡児
(
なきこ
)
の
枕辺
(
まくらべ
)
に
座
(
すわ
)
って、次郎さんの
幼
(
おさ
)
な
立
(
だち
)
の事から臨終前後の事何くれと
細
(
こま
)
かに物語った。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
「冷えてるのはいいが、
硬過
(
こわす
)
ぎてね。——
阿爺
(
おとっさん
)
のように年を取ると、どうも
硬
(
こわ
)
いのは胸に
痞
(
つか
)
えていけないよ」
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
お爺さんは「村入」で「わしとおまえは六合の米よ、早く一しょになればよい」と
中音
(
ちゅうおん
)
に歌うた寺本の勘さん、即ち作さんの
阿爺
(
おとっさん
)
で、背の女児は十六で亡くなった其孫女でした。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
阿
漢検準1級
部首:⾩
8画
爺
漢検準1級
部首:⽗
13画
“阿”で始まる語句
阿母
阿呆
阿魔
阿父
阿弥陀
阿諛
阿片
阿波
阿修羅
阿