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閑人
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かんじん
ふりがな文庫
“
閑人
(
かんじん
)” の例文
それから
又
(
また
)
パリの
或
(
ある
)
カツフエにやはり
紅毛人
(
こうもうじん
)
の
畫家
(
ぐわか
)
が
一人
(
ひとり
)
、一
椀
(
わん
)
の「しるこ」を
啜
(
すゝ
)
りながら、——こんな
想像
(
さうぞう
)
をすることは
閑人
(
かんじん
)
の
仕事
(
しごと
)
に
相違
(
さうゐ
)
ない。
しるこ
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
……その貴重なるものへ、山荘の一
閑人
(
かんじん
)
が、鞍をかけて、悠々、労さず道をあるくとはまことに、申しわけないことだ。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
平坦なる
大通
(
おおどおり
)
は歩いて滑らず
躓
(
つまず
)
かず、車を走らせて安全無事、荷物を運ばせて賃銀安しといえども、
無聊
(
ぶりょう
)
に苦しむ
閑人
(
かんじん
)
の散歩には余りに単調に
過
(
すぎ
)
る。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
単なる史上の閑題目として、空しく
閑人
(
かんじん
)
の手に
委
(
ゆだ
)
ね去るべきものではないのかもしれない。
垣内の話
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
もっとも偉大なる理想をもっともよく実現するものは我々生存の目的をもっともよく助長する功蹟のあるものであります。文芸の士はこの意味においてけっして
閑人
(
かんじん
)
ではありません。
文芸の哲学的基礎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
「
愚叟
(
ぐそう
)
は山野の
閑人
(
かんじん
)
に過ぎん。わしに十倍百倍もするような人物が、いまに必ず将軍を、お扶けするじゃろう。いや、そういう人物をばせいぜい尋ねられたがよい」
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
然
(
しか
)
らざれば如何に
無聊
(
ぶりょう
)
なる
閑人
(
かんじん
)
の身にも現今の東京は全く散歩に
堪
(
た
)
えざる都会ではないか。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
“閑人”の意味
《名詞》
ひまが多い人。
世俗を離れ閑居する人。
(出典:Wiktionary)
閑
常用漢字
中学
部首:⾨
12画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“閑人”で始まる語句
閑人達
閑人気分
閑人適意
閑人免進悪狗咬人