“閉(ふた)” の例文
榮子は御飯が熱いから厭(いや)、冷(つめた)いからいけないと三度程も替へさせてやつと食べにかゝつて居るのである。それは母を見ぬやうに目を閉(ふた)いで口を動(うごか)して居るのである。
帰つてから (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
その拡ごりの隙より、今や見る土量の幅は天幅を閉(ふた)ぎて蒼穹は僅かに土量の両鰭(ひれ)に於てのみ覗くを許している土の巨台に逢着した。翁は呆(あき)れた。これが普通いう山の麓であることか、おおらおおら。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
昼飯(ひるはん)の時も榮子は目を閉(ふた)いで食べた。お照が叱ると
帰つてから (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
『私を見るのが厭(いや)で目を閉(ふた)いで居るのね。』
帰つてから (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)