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閃
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ちら
ふりがな文庫
“
閃
(
ちら
)” の例文
『ハ、
否
(
いいえ
)
。』と喉が塞つた様に言つて、山内は其狡さうな眼を一層狡さうに光らして、短かい髯を捻つてゐる信吾の顔を
閃
(
ちら
)
と見た。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
第一中隊のシードロフという未だ
生若
(
なまわか
)
い兵が
此方
(
こッち
)
の戦線へ
紛込
(
まぎれこん
)
でいるから⦅
如何
(
どう
)
してだろう?⦆と
忙
(
せわ
)
しい中で
閃
(
ちら
)
と
其様
(
そん
)
な事を疑って見たものだ。
四日間
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
二十五六の痩せてはいるが骨格のがっしりした、眉の濃い浅黒い顔が酒を飲んでいるために
酡
(
あか
)
く沈んでいるのを
閃
(
ちら
)
と見たが、気もちの悪いものでも見たと云うようにしてすぐ眼をそらした。
春心
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
今迄お利代の坐つてゐた所には、長い手紙が拡げたなりに
逶迤
(
のたく
)
つてゐた。
閃
(
ちら
)
とそれを見乍ら智恵子は室に入つて
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『一概には申されませんけれど、嫌ひぢや御座いません。』と落着いた答へをして
閃
(
ちら
)
と男の横顏を仰いだが、智惠子の心には妙に落着がなかつた。前方の人達からは何時しか七八間も遲れた。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
と落着いた答へをして
閃
(
ちら
)
と男の横顔を仰いだが、智恵子の心には妙に落着がなかつた。
前方
(
まへ
)
の人達からは何時しか七八間も遅れた。
背後
(
うしろ
)
からは清子と静子が来る。其跫足も
怎
(
どう
)
やら少し遠ざかつた。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
閃
漢検準1級
部首:⾨
10画
“閃”を含む語句
閃々
閃光
一閃
閃電
電閃
閃過
閃閃
閃耀
角閃花崗岩
大閃光
閃刃
閃付
閃影
閃火
紫電一閃
閃刀
閃爍
閃尾
閃弧
閃条
...