“酡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あか33.3%
いき33.3%
33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二十五六の痩せてはいるが骨格のがっしりした、眉の濃い浅黒い顔が酒を飲んでいるためにあかく沈んでいるのをちらと見たが、気もちの悪いものでも見たと云うようにしてすぐ眼をそらした。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
人の氣の盛んに騰るを「いきる」といひ、物の氣の騰るをもいきるといふ。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
この人ごみの後を通り、二階桟敷に上らんとすれば、酔顔たる老人あり。鼈甲のかんざしに辮髪を巻き、芭蕉扇を手にして徘徊するを見る。波多野君、僕に耳語して曰、「あの老爺おやじ樊半山はんはんざんですよ。」
北京日記抄 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)