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鐶
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わ
ふりがな文庫
“
鐶
(
わ
)” の例文
長方形に
劃
(
しき
)
られた畫面の中に、重い暗い茶褐色の空気が漂うて、
纔
(
わず
)
かに胸をお納戸色の衣に蔽い、裸体の儘の肩と腕とに金や珠玉の
鐶
(
わ
)
を飾った下げ髪の女が
少年
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
棺
(
ひつぎ
)
の
前
(
まへ
)
に
銀樽
(
ぎんそん
)
一個
(
いつか
)
。
兇賊等
(
きようぞくら
)
爭
(
あらそ
)
つてこれを
飮
(
の
)
むに、
甘
(
あま
)
く
芳
(
かんば
)
しきこと
人界
(
じんかい
)
を
絶
(
ぜつ
)
す。
錦綵寶珠
(
きんさいはうじゆ
)
、
賊等
(
ぞくら
)
やがて
意
(
こゝろ
)
のまゝに
取出
(
とりい
)
だしぬ。さて
見
(
み
)
るに、
玉女
(
ぎよくぢよ
)
が
左
(
ひだり
)
の
手
(
て
)
のくすり
指
(
ゆび
)
に
小
(
ちひ
)
さき
玉
(
たま
)
の
鐶
(
わ
)
を
嵌
(
は
)
めたり。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
まだ「
鐶
(
わ
)
の外れし儘なり」の姿で店頭に置いてあった。
『団栗』のことなど
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
“鐶”の解説
鐶(かん)とは、環状の金属製部品(環状の金具)の総称。「釻」と表記することもある。
一般に、形状を表す語を前につけ、「-鐶(-カン)」と呼ばれる。また、特に大きさの小さいものには「豆」をつけて呼ぶことがある。
通常はばねの力で環は閉じており、力を加えると環が開くものが多い。
(出典:Wikipedia)
鐶
漢検1級
部首:⾦
21画
“鐶”を含む語句
吊鐶
掛鐶
足鐶
金鐶
鐶兵衛
鐶紐
鼻鐶