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鍋墨
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なべずみ
ふりがな文庫
“
鍋墨
(
なべずみ
)” の例文
白粉
(
おしろい
)
、
煤
(
すす
)
と
鍋墨
(
なべずみ
)
、懐中電灯、電池などと資材は集められた。骸骨おどりのすごさを増すために
鬼火
(
おにび
)
を二つ出す計画が追加された。
骸骨館
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
また、ある書に、「灯心に
丁字頭
(
ちょうじがしら
)
立てば
旱
(
ひでり
)
なり」「
鍋墨
(
なべずみ
)
に火点ずれば雨晴るる」という。ある人の天気を詠ずる歌に
妖怪学
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
山育ちの娘も本能として、少しは親を大事にする気持があるらしく、その日から娘二人は、山男の身なりで、おどけ者の妹は
鍋墨
(
なべずみ
)
で父にそっくりの
口髭
(
くちひげ
)
など描いて出かけ
新釈諸国噺
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
此奴
(
こいつ
)
の
面
(
かお
)
の黒いこと、
鍋墨
(
なべずみ
)
と
墨汁
(
すみじる
)
とを引っ掻き交ぜて、いやが上に、
処
(
ところ
)
きらわず塗り立て掃き立てたと見えて、光るものはただ両つの
白眼
(
しろめ
)
ばかりの、部厚な唇だけを朱紅に染めてから
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
有名な窃盗犯で
鍋墨
(
なべずみ
)
の雁八という……
骸骨の黒穂
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
それにはね、まずはじめに
白粉
(
おしろい
)
で骸骨の骨の白いところをかいてしまうんだ。上は顔から、下は足までね。それから残ったところを
鍋墨
(
なべずみ
)
か
煤
(
すす
)
かでもって、まっくろに塗っちまうのさ。
骸骨館
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
月が
暈
(
かさ
)
をかぶれば雨であるとか、夕やけがすると天気の前兆であるとか、あるいは
行灯
(
あんどん
)
の灯心にちょうができれば天気の兆候であるとか、
鍋墨
(
なべずみ
)
に火が付けば晴天の兆しであるとかいうごとく
妖怪学一斑
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
鍋
常用漢字
中学
部首:⾦
17画
墨
常用漢字
中学
部首:⼟
14画
“鍋”で始まる語句
鍋
鍋釜
鍋島
鍋町
鍋蓋
鍋焼饂飩
鍋井
鍋下
鍋焼
鍋底