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銭函
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ぜにばこ
ふりがな文庫
“
銭函
(
ぜにばこ
)” の例文
「買います、買います。踊の方はいりません。そら、十円。」おかみさんは青くなってブルブルしながら
銭函
(
ぜにばこ
)
からお金を集めて十円出しました。
ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
人の
銭函
(
ぜにばこ
)
へ手を入れたり自分のうちから
予
(
あらかじ
)
め五百
符
(
ぷ
)
をもって行ったりすることから、勘定のときに誰かがすくなく言ったようだったら自分の分は勘定しないで
麻雀インチキ物語
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
柳吉は白い料理着に
高下駄
(
たかげた
)
という
粋
(
いき
)
な恰好で、ときどき
銭函
(
ぜにばこ
)
を
覗
(
のぞ
)
いた。売上額が
増
(
ふ
)
えていると、「いらっしゃァい」剃刀屋のときと違って掛声も勇ましかった。
夫婦善哉
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
少し
痘痕
(
あばた
)
ある鳳眼にして長面の片山君は、
銭函
(
ぜにばこ
)
の海岸で崖崩れの為死んだ愛犬の皮を胴着にしたのを被て、手細工らしい小箱から煙草をつまみ出しては長い煙管でふかしつゝ
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
手近に金のない時は、
板片
(
いたぎれ
)
の端に
黐
(
もち
)
をつけて、
銭函
(
ぜにばこ
)
の中から銀貨を釣り出した。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
朝里張碓
(
あさりはりうす
)
は斯くて後になつて、
銭函
(
ぜにばこ
)
を過ぐれば石狩の平野である。
雪中行:小樽より釧路まで
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
“銭函”の解説
銭函(ぜにばこ、古文書では「錢凾」)は北海道小樽市の地名。1丁目から5丁目まである。郵便番号は1-3丁目が047-0261、4・5丁目が061-3271。
(出典:Wikipedia)
銭
常用漢字
小6
部首:⾦
14画
函
漢検準1級
部首:⼐
8画
“銭”で始まる語句
銭
銭湯
銭金
銭塘
銭儲
銭糧
銭箱
銭勘定
銭形
銭粮