鉋太郎かんなたろう)” の例文
鉋太郎かんなたろうこたえました。これは、江戸えどから大工だいく息子むすこで、昨日きのうまでは諸国しょこくのおてら神社じんじゃもんなどのつくりをまわり、大工だいく修業しゅぎょうしていたのでありました。
花のき村と盗人たち (新字新仮名) / 新美南吉(著)
そこで盗人ぬすびと弟子でしたちが、釜右ヱ門かまえもん釜師かましのふりをし、海老之丞えびのじょう錠前屋じょうまえやのふりをし、角兵ヱかくべえ獅子ししまいのようにふえをヒャラヒャラらし、鉋太郎かんなたろう大工だいくのふりをして
花のき村と盗人たち (新字新仮名) / 新美南吉(著)
鉋太郎かんなたろうこえをはずませていいました。金持かねもちときいて、かしらはにこにことしました。
花のき村と盗人たち (新字新仮名) / 新美南吉(著)