“鉄鎗”の読み方と例文
読み方割合
てっそう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いどみかかった彼の鉄鎗てっそうもまた、蝶になぶられているようで、いたずらな、くうを感じてきたからだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
金雁橋きんがんきょうほとり、五、六里のあいだは、あしよしがしげっているから、兵を伏せるによい。——戦の日、魏延は鉄鎗てっそう部隊千人をあの左にかくして、敵がかかったら一斉に突き落せ。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし麾下きかの軍団は、幾段、幾十隊か数も知れない。そしてそれぞれ金甲きんこう鉄鎗てっそう燦然さんぜんたる部将のもとにたてをならべ——ござんなれ烏合うごうの賊——と弩弓どきゅうまんして待ちかまえていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)