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野趣
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やしゆ
ふりがな文庫
“
野趣
(
やしゆ
)” の例文
それから長命寺の桜餅は、——勿論今でも昔のやうに評判の
善
(
い
)
いことは確かである。しかし
饀
(
あん
)
や皮にあつた
野趣
(
やしゆ
)
だけはいつか失はれてしまつた。……
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
精々二十歳そこ/\でせうか、まだ世馴れない樣子のうちに、妙に
野趣
(
やしゆ
)
を帶びた、荒々しさのある人柄です。
銭形平次捕物控:168 詭計の豆
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
待
(
ま
)
て、
旅
(
たび
)
といへば、
内
(
うち
)
にゐて、
哲理
(
てつり
)
と
岡
(
をか
)
ぼれの
事
(
こと
)
にばかり
凝
(
こ
)
つてゐないで、
偶
(
たま
)
には
外
(
そと
)
へ
出
(
で
)
て
見
(
み
)
たがよい。よしきり(よし
原
(
はら
)
すゞめ、
行々子
(
ぎやう/\し
)
)は、
麥
(
むぎ
)
の
蒼空
(
おほぞら
)
の
雲雀
(
ひばり
)
より、
野趣
(
やしゆ
)
横溢
(
わういつ
)
して
親
(
した
)
しみがある。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
平次と八五郎は、この
野趣
(
やしゆ
)
滿々たる若者——丈夫さうで正直さうな男に案内されて、大きな百姓家を一と廻り、裏の木立を拔けて、見晴しの良い西側へ出ました。
銭形平次捕物控:249 富士見の塔
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
野
常用漢字
小2
部首:⾥
11画
趣
常用漢字
中学
部首:⾛
15画
“野趣”で始まる語句
野趣横溢