ほぐ)” の例文
旧字:
飯をべながら、そんな話をしているうちに、銀子は気分がほぐれ、それほど悲観したことでもないと、希望を取り返すのだった。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
そして葉子がビイルをいだりしているうちに、だんだん気分がほぐれて、社会面記者らしい気分のないこともうなずけて来た。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
膝相撲ひざずもうでも取るように、組んずほぐれつして畳のうえをにじり這うこともやむをえなかった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
ると葉子の表情がにわかにほぐれて、けるような媚笑びしょうが浮かんで来た。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)