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酉刻半
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むつはん
ふりがな文庫
“
酉刻半
(
むつはん
)” の例文
明日はいよ/\伊賀井樣に上がるといふ前の晩の昨夜、正
酉刻半
(
むつはん
)
(七時)に福壽院の境内で落合はうといふ約束をした樣子でした。
銭形平次捕物控:211 遠眼鏡の殿様
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
御馳走になつて、少し醉つて、
酉刻半
(
むつはん
)
(七時)頃歸つた相です。家へ
戌刻半
(
いつゝはん
)
(九時)に戻つてゐますから、それ位はかゝりませう
銭形平次捕物控:276 釣針の鯉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
御新造さんと、お濱さんが一度づつ行つたやうですよ。御新造さんは
酉刻半
(
むつはん
)
頃樣子を見に行つて、若旦那樣が頭痛がすると仰しやるんで、窓を
銭形平次捕物控:047 どんど焼
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お常が藥を持つて來たのは
酉刻半
(
むつはん
)
(七時)で、そのまゝ別室に退いて、今朝まで何んにも知らずに寢て居たとこの豐滿なお妾は言ふのでした。
銭形平次捕物控:185 歩く死骸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
仲人
(
なかうど
)
寳屋祐左衞門夫婦に護られ、駕籠の垂を深々とおろして、多賀屋へ乘込んで行つたのは、秋の宵——
酉刻半
(
むつはん
)
そこ/\といふ早い時刻でした。
銭形平次捕物控:100 ガラツ八祝言
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
酉刻半
(
むつはん
)
(七時)頃かな、私は何の氣なしに四疊半の前を通ると、猪之さんが中へ入つて、お勢ちやんを介抱してゐましたよ
銭形平次捕物控:125 青い帯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
そんな事を言ひながらも、言外に
勵
(
はげ
)
まし合つて、二人が百本杭へ行き着いたのは、やがて
酉刻半
(
むつはん
)
(七時)近い時分でした。
銭形平次捕物控:232 青葉の寮
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
酉刻半
(
むつはん
)
頃(七時)お妾のお若の兄といふ林次がやつて來て、一
刻
(
とき
)
近くお若のところで油を賣つて歸つたといふのです。
銭形平次捕物控:172 神隠し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
その晩
酉刻半
(
むつはん
)
(七時)過ぎ、錢形平次は改めてお弓町の宇佐美直記の屋敷にやつて行きました。用人正木吾平に會つて殿樣に御目通りを願ひ出ると
銭形平次捕物控:195 若党の恋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
酉刻半
(
むつはん
)
(七時)少し過ぎでした。お芝居の話に夢中になって
亥刻
(
よつ
)
(十時)の鐘を聞いてびっくりして帰ると——」
銭形平次捕物控:227 怪盗系図
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
もう
酉刻半
(
むつはん
)
過ぎ、一日の活動の後に来る、餓と疲労にさすがに馬力の強大な八五郎もヘトヘトになっておりました。
銭形平次捕物控:227 怪盗系図
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
お直が死んだのは
酉刻半
(
むつはん
)
(七時)頃で、お近が行つて佛樣の
伽
(
とぎ
)
をしたのは
戌刻
(
いつゝ
)
(八時)から
亥刻
(
よつ
)
(十時)迄の間だ。
銭形平次捕物控:196 三つの死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
日頃の氣性で、夜分に外へ出ることなんか何んとも思つちやゐません。それにまだ
酉刻半
(
むつはん
)
(七時)そこ/\で、物騷なことなんかある筈もなかつたんです
銭形平次捕物控:198 狼の牙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
が、やがて
酉刻
(
むつ
)
(六時)になつても
酉刻半
(
むつはん
)
(七時)になつても準備の物々しさに似ず、
肝腎
(
かんじん
)
のお比奈とやら、裸體に剥かれた小間使は姿を現はしません。
銭形平次捕物控:226 名画紛失
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
その研屋五兵衞が、
昨夕
(
ゆうべ
)
酉刻半
(
むつはん
)
過ぎ入谷の寮で、
直刄
(
すぐは
)
の短刀で左首筋を
貫
(
つらぬ
)
き、紅に染んで死んでゐたのです。
銭形平次捕物控:072 買つた遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「知つて居ました、錢形の親分さんに逢つて、相談をして來るとか言つて、
酉刻半
(
むつはん
)
(七時)少し過ぎでした」
銭形平次捕物控:263 死の踊り子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「まだ宵のうちで、店で藥研を使つてゐたさうですよ。離屋へ歸るのは毎晩
戌刻
(
いつゝ
)
(八時)過ぎになるさうで——お玉が殺されたのは、
酉刻半
(
むつはん
)
(七時)でせう」
銭形平次捕物控:196 三つの死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
多分それは花火のポンポン揚つてゐる
酉刻半
(
むつはん
)
(七時)頃だつたらう、少しくらゐの音は二階までは聞えない。
銭形平次捕物控:125 青い帯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
晩のお支度が濟んだ時でした、——
酉刻半
(
むつはん
)
(七時)の火の番の拍子木が通つたすぐ後だつたと思ひます。
銭形平次捕物控:211 遠眼鏡の殿様
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
晩のお支度が済んだ時でした、——
酉刻半
(
むつはん
)
(七時)の火の番の
拍子木
(
ひょうしぎ
)
が通ったすぐ後だったと思います。
銭形平次捕物控:211 遠眼鏡の殿様
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
して居るので、プイと飛び出し、松永町の
賭場
(
とば
)
に潜り込みました。
酉刻半
(
むつはん
)
(七時)から
戌刻半
(
いつゝはん
)
(九時)頃まで人の勝負を見て居たことは證人が五、六人もあります
銭形平次捕物控:198 狼の牙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「いや、そんな事はあるまいよ。昨夜
酉刻半
(
むつはん
)
(七時)には、あの小僧は店で藥を拵へてゐた、白桔梗の根か何んかを藥研で
刻
(
きざ
)
んでゐるのを、二三人の者は聞いて居る」
銭形平次捕物控:196 三つの死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
先刻
(
さつき
)
は、よくも俺を
騙
(
だま
)
したな。昨夜
酉刻半
(
むつはん
)
過ぎから
戌刻
(
いつゝ
)
過ぎまで、此家に二人共ゐなかつた筈だ」
銭形平次捕物控:097 許婚の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「お吉は御飯が濟んで直ぐで、私は跡片付けをしてから——
酉刻半
(
むつはん
)
(七時)頃だつたと思ひます」
銭形平次捕物控:180 罠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
一杯飲んで晩飯までご馳走になって、悠々と
酉刻半
(
むつはん
)
(七時)ごろ帰ったということです。
銭形平次捕物控:227 怪盗系図
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
旦那樣がお留守の晩は、いつでも早いだよ。昨夜も
酉刻半
(
むつはん
)
(七時)頃このお部屋へ引込んで、少し氣分が惡いから、誰も來ないやうに、蚊帳も私が吊るからと言ふから、私は雨戸を
銭形平次捕物控:280 華魁崩れ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
酉刻半
(
むつはん
)
(七時)頃一度、それから
戌刻半
(
いつゝはん
)
(九時)過ぎに一度、——その時は歸るのに四半刻(三十分)ほどかゝりましたが、船で水神へ來て、泳いで歸るひまはなかつた筈です」
銭形平次捕物控:232 青葉の寮
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
昨夜
(
ゆうべ
)
は折からの月夜、ツイ障子を開けて月下に
薫
(
くん
)
ずる夜の匂ひを樂しんでゐるところへ、娘のお信が、お茶を汲んで入つて來たのが、
酉刻半
(
むつはん
)
(七時)——まだほんの宵のうちでした。
銭形平次捕物控:195 若党の恋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
その時はもう
酉刻半
(
むつはん
)
近い頃、夏の日もとうに暮れて、四方は薄暗くなる時分でした。
銭形平次捕物控:124 唖娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
本人も覺悟をしたと見えて、白状して了つたさうだから、八日と十三日と十八日の晩、
酉刻半
(
むつはん
)
から
子刻
(
こゝのつ
)
前まで、何處に居たか證人を立てゝ申上げなきや、先づ助かる見込はあるまいよ
銭形平次捕物控:059 酒屋火事
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
山谷の正傳寺へ着いたのは
酉刻半
(
むつはん
)
頃、門前の花屋へ飛込むと、三十年後家を通した婆さんが一人、その
姪
(
めひ
)
といふ娘が一人、笹枝家へ奉公したといふ親爺も居ず、たつた二た間の家を
銭形平次捕物控:046 双生児の呪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
丁度
酉刻半
(
むつはん
)
(七時)頃かな、鐵砲の音とは氣がつかなかつたが、恐ろしく大きな音がしたので、不思議に思つて居ると、間もなくもう一度音がしたので、初めて鐵砲と氣がつきましたよ
銭形平次捕物控:262 綾の鼓
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
大層行屆いたことだね番頭さん、いや斯うして下さるとこちとらは大助かりさ、——いの一番は支配人の源助さんで、
酉刻半
(
むつはん
)
(七時)から朝まで間違ひもなく店に居なすつたことになる。
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
近所の人にも
詳
(
くは
)
しく當つて見ましたが、昨夜
酉刻半
(
むつはん
)
(七時)少し過ぎ、火の番の拍子木が通つて間もなく、悲鳴を聞いて近所の人が驅けつけると、湯歸りらしいお瀧が、ドブ板を枕にして
銭形平次捕物控:211 遠眼鏡の殿様
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
翌る日の
酉刻半
(
むつはん
)
(七時)頃、報告にやつて來たガラツ八が、まだ坐り込む前
銭形平次捕物控:079 十七の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
尤
(
もっと
)
も
酉刻半
(
むつはん
)
の火の番の拍子木の通るのを聞くといっしょに、万次は来たようでしたが、
四方
(
あたり
)
を見廻してもお君の姿が見えないので、舌打ちして
此方
(
こっち
)
——お店の方へ来たようでございました。
銭形平次捕物控:211 遠眼鏡の殿様
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
近所の人にも
詳
(
くわ
)
しく
当
(
あた
)
ってみましたが、昨夜
酉刻半
(
むつはん
)
(七時)少し過ぎ、火の番の拍子木が通って間もなく、悲鳴を聞いて近所の人が駆けつけると、湯帰りらしいお滝が、ドブ板を枕にして
銭形平次捕物控:211 遠眼鏡の殿様
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
酉刻半
(
むつはん
)
——いや
戌刻
(
いつゝ
)
近かつたかな。小僧の三吉がよく知つてゐるよ」
銭形平次捕物控:149 遺言状
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
春徳寺に着いたのは、もう
酉刻半
(
むつはん
)
(七時)という時刻だったでしょう。
銭形平次捕物控:239 群盗
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「いえ、親分、——お舟さんは人などを殺せる女ぢやない。お曾與を殺したのは、全くこの和助だ、——私がそつと家を出たのが
酉刻半
(
むつはん
)
頃、——その時分お曾與が湯屋へ行くのを知つてゐるからだ」
銭形平次捕物控:097 許婚の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
春徳寺に着いたのは、もう
酉刻半
(
むつはん
)
(七時)といふ時刻だつたでせう。
銭形平次捕物控:239 群盗
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「そんな事があるものですか、平田さんはいつものやうに
酉刻半
(
むつはん
)
(七時)にいらしつてすつかり醉つて
亥刻
(
よつ
)
(十時)にはお休みになつたんですもの。翌る日の晝前までは、何處へも行きやしませんよ」
銭形平次捕物控:193 色若衆
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
酉刻半
(
むつはん
)
少し廻つた時分と思ひますが」
銭形平次捕物控:078 十手の道
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
酉
漢検準1級
部首:⾣
7画
刻
常用漢字
小6
部首:⼑
8画
半
常用漢字
小2
部首:⼗
5画
“酉刻”で始まる語句
酉刻