那処あそこ)” の例文
旧字:那處
そして最後に宇治の螢を引張り出して、「那処あそこの螢は大きいね。さやうさ、雀よりももつと大きかつたかな。何しろげん頼政の亡魂だといふんだからな。」
『モ少許すこし真摯まじめに考へて見ませう……若しの際、那処あそこに居たのが貴女でなくて別の人だつたらですね、僕は同じ行動ことるにしても、モツト違つた心持でつたに違ひない。』
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「会堂が那処あそこに建つ!」と、きつと西山のいただきに瞳を据ゑる。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
醍醐だいごを捜したかな、那処あそこに居るかも知れんぞ。」