遺命いめい)” の例文
十年前臨終りんじゅうとこで自分の手をとり泣いて遺命いめいした父の惻々そくそくたる言葉は、今なお耳底じていにある。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
〔譯〕堯舜げうしゆん文王は、其ののこす所の典謨てんぼ訓誥くんかう、皆以て萬世の法と爲す可し。何の遺命いめいか之にかん。せい王の顧命こめいそう子の善言に至つては、賢人のぶんおのづかまさに此の如くなるべきのみ。