遺兒わすれがたみ)” の例文
新字:遺児
いずれ由緒よしあるお身の上とは、最初から存じて居りましたが、そのような名家の遺兒わすれがたみとは、思い及びも致しませんでした。
血ぬられた懐刀 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
あひだやく十分間じつぷんかんうまで大切たいせつにするとふのが、恩人おんじん遺兒わすれがたみでもなんでもない、なのである。
銭湯 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)