“遠火”の読み方と例文
読み方割合
とおび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これらはいずれも合戦におびえた伊豆、駿河の人民百姓が野に隠れ、船で逃げ、炊事した火であったが、夜対岸から見れば陣営の遠火とおびとも見える。
で私の遊び合手あいては、あたしをも釜前かままえにつれていった。冬などは、わらの上にすわって、遠火とおびに暖められていると非常に御機嫌になって、芋屋の子になってしまいたかった。
旧聞日本橋:02 町の構成 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
古い土佐のことわざに、遠火とおびに物をあぶって火のとどかないことを、手結山ていやまの火と云ったものだ。
宇賀長者物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)