“追尾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ついび75.0%
おひつき25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この時宗右衛門は安を見初みそめて、芝居がはねてから追尾ついびして行って、紺屋町の日野屋に入るのを見極めた。同窓の山内栄次郎の家である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
わざと五条橋を避け、主従とも、七条河原へまぎれたのは、相手の追尾ついびよりも、帰る先と、身分を知られることの方が、よりこわかったからにちがいない。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
粗略そりやくに致すなと申渡し其まゝ駕籠に追尾おひつきけりされば藤八はヤヽ御取上下さると歟ハヽア有難や嬉しやと涙を流し頭を大地へ摺付々々すりつけ/\伏拜ふしをがめばお節も餘りの嬉しさにウンと後へ仰向反のけぞりまゝしばし正氣を失たり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)