“ついび”の漢字の書き方と例文
語句割合
追尾100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この時宗右衛門は安を見初みそめて、芝居がはねてから追尾ついびして行って、紺屋町の日野屋に入るのを見極めた。同窓の山内栄次郎の家である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
わざと五条橋を避け、主従とも、七条河原へまぎれたのは、相手の追尾ついびよりも、帰る先と、身分を知られることの方が、よりこわかったからにちがいない。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし敵もふかく企んだ計略、なんで帝の輦輿におめおめわれらの追尾ついびをゆるそうか。こちらが行き着くまでには、杉坂、三日月村もこえて佐用ノ宿から因幡いなばへ出るか、津山を
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)