がう)” の例文
がうと響く遠音とほねとゝもに、汽車が北から南へ走るのが、薄絹をいて手遊品おもちやの如く見えた。其の煙突からは煙とゝもに赤く火をき出した。やみやぢり/\と石段を登つて來さうであつた。
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
おもはずあツといつて失望しつばうしたとき轟々がう/\がうといふなみおと
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
汽車がをり/\がうと音を立てゝ来た。
百日紅 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)