しゅう)” の例文
この問題は美術史家にとっては常識なのだが、私は植田寿蔵博士が「夢殿」第十七しゅうに発表された研究を面白く思っている。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
丁度脇本楽之軒わきもとらくしけん氏から『新撰名品綜覧そうらん』の第一しゅうが届けられたが、そのうちの崋山かざん先生の異魚図いぎょずなども、一目見てすぐつばめうおと分って、独りで得意になった。
南画を描く話 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
曰く「ジーメンス研究所誇大妄想班こだいもうそうはん報告書第一しゅう乃至ないし第五十八輯」、曰く「世界瘋癲病ふうてんびょう患者妄想要旨類聚もうそうようしるいじゅう」、曰く「新青年しんせいねん——金博士行蹟記ぎょうせきき」、曰く「夢に現れたる奇想集」等々
言已いいおわツテなみだ下ル。誠モマタ泫然げんぜんタリ。(中略)先生壮時ノ詩ハ既ニ刻スルモノ十余巻。しこうシテ晩年稿ヲ留メズ。僅ニ女史示ス所ノ者ヲ存スルノミ。しゅうシテ一巻トナシ題シテ『枕山先生遺稿』トイフ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
映画科学研究、第八しゅう
映画芸術 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)