輟耕録てっこうろく)” の例文
もと 虞初ぐしょりす〕といふに始り院本の名はきんに始まる事陶九成とうきゅうせいが『輟耕録てっこうろく』に「唐有伝奇。宋有戯曲渾詞説。金有院本雑劇其実一也。」〔とう伝奇でんきり。
小説作法 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
明の陶宗儀の『輟耕録てっこうろく』二三に、優人わざおぎ杜生の話に、韶州しょうしゅうで相公てふ者と心やすくなり、その室に至って柱上に一小猴を鎖でつなげるを見るに狡猾こうかつらしい。
庭訓往来ていきんおうらい 輟耕録てっこうろく 天元二十八宿指南 伝習録 天朝無窮暦 天地麗気記 天地或問珍てんちわくもんちん秉燭へいしょく或問珍〕 天変地異 天変地妖決疑弁蒙〔決疑弁蒙〕 天保大雑書てんぽうおおざっしょ 伝法智恵の海
妖怪学講義:02 緒言 (新字新仮名) / 井上円了(著)
また『輟耕録てっこうろく』に漠北で羊の角を種えて能く兎の大きさの羊を生ず、食うに肥美うましとある(『類函』四二六)。
頭書に『輟耕録てっこうろく』二十九にもづとあるから取り出し読むと、果して至正十一年、執政脱々が工部尚書賈魯かろを遣わし、民夫十五万と軍二万を役して黄河を決せしめ、道民生をやすんぜず
『類聚名物考』三三七に『輟耕録てっこうろく』から引いて、趙生なる者貧しく暮す、一日木を伐りに行って大きな白蛇がまんとするを見、逃げ帰って妻に語ると白鼠、白蛇は宝物の変化へんげだろうと思い