軍楽ぐんがく)” の例文
旧字:軍樂
開始の軍楽ぐんがく。——それがやむと、両側のさく内で、金鼓きんこが鳴り、楼の上では用意! の黄旗が早や振られている。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
兵士へいし軍楽ぐんがくそうしますのはいさましいものでございますが、の時は陰々いん/\としてりまして、くつおともしないやうにお歩行あるきなさる事で、これはどうも歩行あるにくい事で
牛車 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
軍楽ぐんがくくろ不安ふあんなだれ落ち、に入るとき
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
こう激越なげきは、東海道をはせのぼるみちのくの健児らへも、軍楽ぐんがくのような鼓舞こぶを盛り上がらせていたのだ。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)