身持みも)” の例文
朝の空気を吸う唇にべには付けないと言い切って居るその唇は、四十前後の体を身持みもちよく保って居る健康な女の唇のあかさだ。
かの女の朝 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
するともなく女は身持みもちになって、やがてあかたまを一つとしました。
赤い玉 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
使 あの人は今身持みもちだそうです。深草ふかくさ少将しょうしょうたねとかを、……
二人小町 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
するともなく、おかみさんは身持みもちになりました。
一寸法師 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)