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蹣跚
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よろ
ふりがな文庫
“
蹣跚
(
よろ
)” の例文
帆村が
蹣跚
(
よろ
)
めくのを追って、私が右にヨタヨタと寄ると、帆村は意地わるくそれと逆の左の方にヨロヨロと
傾
(
かたむ
)
いてゆくのだった。
西湖の屍人
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
微かな揺れかえしがきた時、中腰になっていた寿女は大袈裟に
蹣跚
(
よろ
)
けて隣りの枠台に手をつき、胡粉皿がひっくりかえった。
痀女抄録
(新字新仮名)
/
矢田津世子
(著)
博士は忽ち感激して興奮のあまりつひフラフラと再び悶絶しさうに
蹣跚
(
よろ
)
めき乍ら立ち上つたが、辛うじて立ち直ると——
霓博士の廃頽
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
兎もすれば
蹣跚
(
よろ
)
けて倒れそうになったり、時々左右の室へぶつかったりして、彼はノロノロと歩いて行った。
人間製造
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「おつう、よきこと
起
(
おこ
)
せ」
勘次
(
かんじ
)
はさういつて
自分
(
じぶん
)
も
一
(
ひと
)
つに
蹣跚
(
よろ
)
けながら
立
(
た
)
つた。おつぎは
與吉
(
よきち
)
の
身體
(
からだ
)
を
劇
(
はげ
)
しく
動
(
うご
)
かしたが
熟睡
(
じゆくすゐ
)
して
畢
(
しま
)
つたので
容易
(
ようい
)
に
目
(
め
)
を
開
(
ひら
)
かなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
三間先のコンクリート
壁体
(
へきたい
)
を
舐
(
な
)
めるようにして歩いていた帆村は、四ツ角を見付けると嬉しそうに両手をあげ、まるでゴールのテープを
截
(
き
)
るような恰好をして、
蹣跚
(
よろ
)
けていった。
西湖の屍人
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
その良人の掌の温みに夫人はまごついて、何度も飛石につまずいては
蹣跚
(
よろ
)
けた。
女心拾遺
(新字新仮名)
/
矢田津世子
(著)
“蹣跚”の意味
《名詞・形容動詞》
よろめくさま。
(出典:Wiktionary)
蹣
漢検1級
部首:⾜
18画
跚
漢検1級
部首:⾜
12画
“蹣跚”で始まる語句
蹣跚蹣跚
蹣跚飄々