はず)” の例文
そんな冒険の、ハイカラな作風など、どうにも気はずかしくて、いやになった。一向に、気がはずまないのである。
八十八夜 (新字新仮名) / 太宰治(著)
自分の嫌ひな人間に対して頗る無愛想であるが、こゝろを許した友に対しては話はなか/\はずむ方であるから、三人は火鉢を前にして、冬の夜の寒さを忘れるまでに語りつゞけた。
魚妖 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
「錦子は、お父さんのお許しが出そうなのではずんでいるのだよ。」
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
汗ばみはずむこの脇腹
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
自分の嫌いな人物に対して頗る無愛想であるが、こころを許した友に対しては話はなかなかはずむ方であるから、三人は火鉢を前にして、冬の夜の寒さを忘れるまでに語りつづけた。
魚妖 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)