足半あしなか)” の例文
それが、一同ついの鼠いろの木綿袷もめんあわせに浅黄の袴、足半あしなかという古式の脚絆きゃはんをはいているところ、今や出師すいしの鹿島立ちとも見るべき仰々ぎょうぎょうしさ。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「魚は二十日にいちど」「野菜は十日に一人五匁」「草履は足半あしなか」「帯は三尺」などの類で、犯す者は屹度きっと申付くべしとある。
さて今くりやにて鍋取を用うる家たまたまあれども草鞋わらじ足半あしなかの形に作れり、古製はしからず。
えいこらと立って、土間の足半あしなか突掛つッかけた。
栃の実 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)