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走書
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はしりがき
ふりがな文庫
“
走書
(
はしりがき
)” の例文
そう思ったので、その
紙丸
(
かみだま
)
を
披
(
ひら
)
いてみると、果して中には鉛筆の
走書
(
はしりがき
)
でみっしり何か書いてある。五郎は
戦
(
おのの
)
く胸を押えながら読んだ——そこには驚くべき文字があった。
劇団「笑う妖魔」
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
一彦がその手帳をうけとって、大尉の
走書
(
はしりがき
)
をよんでみますと、次のようなことが書いてあります。
怪塔王
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
テーブルの一方の端には
走書
(
はしりがき
)
のしてある
紙片
(
かみきれ
)
がひろがっており、そして側にはウイスキー瓶と葉巻とが載っている。その
他
(
た
)
の部屋には所々バラバラに物品が列べられてある。
作男・ゴーの名誉
(新字新仮名)
/
ギルバート・キース・チェスタートン
(著)
と表に……裏面には読み
難
(
にく
)
い
蚯蚓体
(
みみずたい
)
の
走書
(
はしりがき
)
で「津守老生」と署名してある。慌てて封を切ってみると、いよいよ読み難い赤インキのナグリ書きが古い号外の裏面に行列している。
山羊髯編輯長
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
三田の机の抽出の中には、半紙に鉛筆で
走書
(
はしりがき
)
したものがはいつて居た。
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
▼ もっと見る
水に
濡
(
ぬ
)
れてよくわからないが、表にペンの
走書
(
はしりがき
)
がしてある。
昭和遊撃隊
(新字新仮名)
/
平田晋策
(著)
という
走書
(
はしりがき
)
の文字までをありありと読ませるのであった。
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
そしてそこには鉛筆で、
走書
(
はしりがき
)
がしてある。その筆跡は、いかにもたどたどしい。たどたどしいというよりも、気がかーっとしていて、夢中に鉛筆を走らせたといった文字だ。
太平洋魔城
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
押し戴いた紙を膝の上に伸ばした与一は、ハッキリした声で
走書
(
はしりがき
)
の讃を読んだ。
名君忠之
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
走
常用漢字
小2
部首:⾛
7画
書
常用漢字
小2
部首:⽈
10画
“走”で始まる語句
走
走馬燈
走水
走狗
走井
走馬灯
走行
走者
走獣
走使