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赧然
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たんぜん
ふりがな文庫
“
赧然
(
たんぜん
)” の例文
梅子は思はず
赧然
(
たんぜん
)
として
愧
(
は
)
ぢぬ、
彼女
(
かれ
)
の良心は
私語
(
さゝや
)
けり、
汝
(
なんぢ
)
曾
(
かつ
)
て其の婦人の為めに心に
嫉妬
(
しつと
)
てふ経験を
嘗
(
な
)
めしに非ずやと
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
同時にいまさらのように、そのとき不注意にわきみをするとか隣のものに話しかけるとかしたかも知れなかった自分をふり返ってわたしは
赧然
(
たんぜん
)
とした。
浅草風土記
(新字新仮名)
/
久保田万太郎
(著)
忙裏
荏苒
(
じんぜん
)
今日に至り、いまだ一回もその結果を世間に報告せざりしをもって、四方より妖怪事実を寄送せられたる諸氏は、これを督責してやまず。余、実に
赧然
(
たんぜん
)
たらざるを得ず。
妖怪学講義:02 緒言
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
不死不朽、彼と
与
(
とも
)
にあり、衰老病死、我と与にあり。鮮美透涼なる彼に対して、
撓
(
たわ
)
み易く折れ易き我れ如何に
赧然
(
たんぜん
)
たるべきぞ。
爰
(
こゝ
)
に於て、我は一種の悲慨に撃たれたるが如き心地す。
一夕観
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
一句ヲ得ルニ及ンデコレヲ余ニ
質
(
ただ
)
ス。余
已
(
すで
)
ニ
沈酣
(
ちんかん
)
シテ何ノ語タルヲ弁ゼズ。答フル所アルイハソノ問フ所ニ異ル。然リトイヘドモ上人ノ寛懐
固
(
もと
)
ヨリコレヲ罪セズ。余
醒
(
さ
)
メテ後
赧然
(
たんぜん
)
トシテ自ラ
愧
(
は
)
ヅ。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
赧
漢検1級
部首:⾚
12画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“赧”で始まる語句
赧
赧顔
赧黒
赧々
赧羞
赧茶