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質物
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しちもつ
ふりがな文庫
“
質物
(
しちもつ
)” の例文
質物
(
しちもつ
)
を持って来る客出入りに都合がわるいと考えましたから、上へあげて、久米之丞が話し出す用件を神妙に聞き終りました。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
答
(
こた
)
へて
私
(
わたくし
)
夫婦八ヶ年浪人の身の上ゆゑ油屋五兵衞方へ
衣類
(
いるゐ
)
大小等
(
だいせうとう
)
質物
(
しちもつ
)
に
預
(
あづ
)
け
置
(
おき
)
し處約束の
月切
(
つきぎれ
)
に相成
質屋
(
しちや
)
よりは
度々
(
たび/\
)
の
催促
(
さいそく
)
なれども其品々を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
帰るときに、形代であるから此の首を置いてゆくと云ったが、番頭は
平
(
ひら
)
にあやまって頼んで、この恐ろしい
質物
(
しちもつ
)
を持って帰ることにして貰った。
半七捕物帳:40 異人の首
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
以て質物を請出し賣拂ひて
後
(
のち
)
に市之丞へ返しても仔細なしと私し共兩人相談の
上
(
うへ
)
二十五兩の
内
(
うち
)
十三兩三分にて
質物
(
しちもつ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
質物
(
しちもつ
)
は預かり物ですから、
庫
(
くら
)
にしまって大切にして置くべきですが、物が珍らしいので薄馬鹿の辰公がそっと持ち出した。いや、辰公ばかりでなく、それをおだてた奴がほかにあるんです。
半七捕物帳:48 ズウフラ怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
偖質屋よりは今日中
猶豫
(
いうよ
)
致し明日は是非とも
質物
(
しちもつ
)
相流し候旨
斷
(
ことわ
)
りに來りければ文右衞門は
途方
(
とはう
)
にくれ如何はせんと女房お政に
相談
(
さうだん
)
なしけるにお政も
太息
(
といき
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
その短刀は近江屋の土蔵にある
質物
(
しちもつ
)
を義助が持ち出したのである。
鼠
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
“質物”の意味
《名詞》
質のかたとして入れる物。質材。質種。
(出典:Wiktionary)
質
常用漢字
小5
部首:⾙
15画
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
“質物”で始まる語句
質物流
質物渡世