“しちもつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
質物100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
以て質物を請出し賣拂ひてのちに市之丞へ返しても仔細なしと私し共兩人相談のうへ二十五兩のうち十三兩三分にて質物しちもつ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
質物しちもつは預かり物ですから、くらにしまって大切にして置くべきですが、物が珍らしいので薄馬鹿の辰公がそっと持ち出した。いや、辰公ばかりでなく、それをおだてた奴がほかにあるんです。
偖質屋よりは今日中猶豫いうよ致し明日は是非とも質物しちもつ相流し候旨ことわりに來りければ文右衞門は途方とはうにくれ如何はせんと女房お政に相談さうだんなしけるにお政も太息といき
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)