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買調
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かひとゝの
買調へたる故其小間物は一
旦取上物と成しが今度彦兵衞へ下さるゝなり
然上は右五十兩并に
利息を
扨寶珠花屋八五郎は後藤の出行し
後早々下男の彌助にいひ
付先燒酎鷄卵白木綿等を
買調へ夫より
外科へ怪我人ある趣き申
遣し招きけるに
醫師は幸ひ
在宿なればとて彌助に
藥籠を
土山宿にて街道筋なれば
最早惡者の
追來る憂ひなし緩りと御休み成るべしと
深切の言葉に友次郎も頼母敷思ひ此所にて草鞋
買調へてお花に履せ自分も履替などして
厚く一禮述立出しがお花は是迄に息を