トップ
>
豊葦原
>
とよあしはら
ふりがな文庫
“
豊葦原
(
とよあしはら
)” の例文
豊葦原
(
とよあしはら
)
の
瑞穂
(
みずほ
)
の国の瑞穂の波の中にいて、それでなかなか容易には米が食われないのである。どこかで何かが間違っている証拠である。
札幌まで
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
しかり、それでこそ
豊葦原
(
とよあしはら
)
瑞穂国
(
みずほのくに
)
が、ご安泰でいられると申すものじゃが、そうすると、なにか、あれなる七郎兵衛とか申すのが、兄を
右門捕物帖:11 身代わり花嫁
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
これは「
中臣祓
(
なかとみのはらい
)
」にも書いてあります事で、「
豊葦原
(
とよあしはら
)
の
瑞穂
(
みずほ
)
国を
安国
(
やすくに
)
と定め給ふ」という事が、天孫治国の一大信条でありました。
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
「豊旗雲」は、「
豊雲野神
(
とよくもぬのかみ
)
」、「
豊葦原
(
とよあしはら
)
」、「
豊秋津州
(
とよあきつしま
)
」、「
豊御酒
(
とよみき
)
」、「
豊祝
(
とよほぎ
)
」などと同じく「豊」に特色があり、古代日本語の優秀を示している一つである。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
いまもなお悠然とこの日本の谷川に
棲息
(
せいそく
)
し繁殖し、また静かにものを思いつつある様は、これぞまさしく神ながら、万古不易の
豊葦原
(
とよあしはら
)
瑞穂国
(
みずほのくに
)
、かの
高志
(
こし
)
の
八岐
(
やまた
)
の
遠呂智
(
おろち
)
黄村先生言行録
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
▼ もっと見る
世界第一の大軍艦
豊葦原
(
とよあしはら
)
号の帆檣が満潮の際においてなほこの肖像の台石に及ばざる事数尺なりといふ。この時における港湾は最早単一なる船舶
碇繋場
(
ていけいじょう
)
にあらずしてむしろ海上の市街なり。
四百年後の東京
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
いたましくも、
豊葦原
(
とよあしはら
)
瑞穂
(
みずほ
)
ノ
国
(
くに
)
は、こういういなごみたいな害虫の
蝕
(
むしば
)
みにまかせて、荒れ
放題
(
ほうだい
)
に国土を荒して来たといっても、そう過言ではない。すくなくも応仁の乱このかたの日本の乱れは。
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そして我が天孫は、彼らを懐柔し、彼らを撫育し、この
豊葦原
(
とよあしはら
)
の
瑞穂
(
みずほ
)
の国を
安国
(
やすくに
)
と平らけく
治
(
し
)
ろしめすべく、降臨し給うたものと信ぜられている。
「日本民族」とは何ぞや:日本民族の概念を論ず
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
豊
常用漢字
小5
部首:⾖
13画
葦
漢検準1級
部首:⾋
13画
原
常用漢字
小2
部首:⼚
10画
“豊葦原”で始まる語句
豊葦原水穂国
豊葦原瑞穂国